かつての農業は、自然と共に暮らす延長のなかに存在していたはずです。今の農業のスタイルは、戦後の日本の復興に深く関与しています。国民の食糧を確保するため、農作物の工業化を目指しました。
国策として栽培、流通のシステム化を行いましたが、飽食の時代を迎えてもなお、経済合理性を追求する農業が普及していきました。
現在、全国シェアの1%にも満たない自然農法の作物で、社会を変えるイノベーションを起こすのは難しいことです。そこで「土のちから」では、クリエーターやシェフと共同で自然農法の加工品の開発から、農業のブランド化、販売を行い、日本の農業が目指すべき1つのビジョンを示すことで、社会における存在価値を獲得する努力を続けます。